恋愛相談2
「溜息ばかりつくな幸せが逃げるぞマジうざい」
目の前でさっきから頭を抱えている友人に、珍しく櫻井は冷たく言い放った。
対する真咲はというと、たいして気にも留めていない様子でひたすら頭を抱えている。
「だって俺の隣で爆睡だぞ、爆睡!安心しすぎじゃーねのそれって。男と思われてねーんじゃないかな・・・」
「知らねーよ。男と思ってなかったら付き合ってないだろ大体」
「いや、あいつはそういうやつなんだって。だってキャミソールでミニスカって格好で男の部屋に来て
すぐ隣ですやすや寝るんだって!生殺しか!」
どうしろっていうんだ耐えれるか普通、となおも言い募る男に、「なら耐えるな」と櫻井は言いたくなる。
こんなこと言っておいて、彼女の前では平気な顔をして耐えているはずなのだこの男は。
そのせいで俺がお前の彼女からどれだけ電話相談されてるか知ってるのかおい。
「わかった真咲。もう据え膳は素直に受け取れ。食え。食べなさい」
「馬鹿やろう櫻井、んなこと出来るか!嫌われるだろうが」
大丈夫だ嫌われない、俺が保障する。
そう言いたい所だが何だか腹立たしくなってきてやめてしまう。
これって何?
もしかしてこのカップルからの新たなイジメか?
双方結局ただ惚気ているだけなんじゃないのか。
「あーマジどうすりゃいいんだ・・・」
知るか。
ああ俺も早く彼女が欲しい。
第二段。真咲のほうが悶々としてるっぽい。そして櫻井はだんだん嫌になってきてるっぽい。
早くしちゃえばいいのにとか思ってる櫻井。同感です。